こんにちは!
筑紫野市湯町にある個別指導塾、ヒーローズ二日市校、塾長の成田です(^^)/
新型コロナウイルス感染症による中学校の休校措置が行われる中、 3月10日、公立高校入試が県内の公立高101校で無事に実施されました。
県の教育委員会が公表した予想平均点は166.5点。(5教科各60点満点で計300点)
5教科の問題数は135問で前年より1問減っただけでほぼ変わらず。全体としての難易度は「昨年度並み」とのことです。
ここでは各教科の問題分析を分かりやすく紹介します。
受験生はこれまでの勉強のふり返りに、また、中1、2生は今後の勉強の参考にしてください(^^)
↓問題、解答はこちらからダウンロードできます!
↓各高校の定員、倍率はこちら。
英語
リスニング
例年に比べてイラストや表が少なかったです。本文が音声で流れる前に、問題文を読んで題意をつかむといったリスニングの基本戦法が使いずらく、より一層「聞く力」が必要になります。
質問や選択肢も分かりやすく、きちんと聞くことさえできれば、そんなに惑わされる問題ではありませんでした。
難しかったのは問題1(3)。
「どこでそのケーキを手に入れましたか?」という問いに対して「場所」ではなく、「I made it.」=「自分で作りました」という答えを選ばないといけません。ちょっと捻ってはいますが、他の選択肢が明らかに違うので間違いは少ないでしょう。
問題4(問2)の英作文も、本文で言われている内容を抜き出せばいいので、例年より解きやすかったと思います。
➀対話文選択
出てくる単語や文法は難しくないのですが、実際の生活で起こり得るような場面での話であり、どんなことを聞かれて、どう答えるか(対処するか)といた、場面把握力、読解力が必要です。
➁対話文読解
情報を絵で表す「ピクトグラム」のお話し。投稿オリンピックも関連させていて、面白い内容でした(^^)
ただ、「長文→発表原稿→先生のコメント」と、資料が続きますので読み取っていくのに時間がかかるでしょう。
問1➁の並び替え、「sur」eを使った文章の中に「make+名詞+形容詞」を入れるところが、前後の単語とつながりなど全体の構成を判断しないと難しかったと思います。
➂長文読解
Saoriさんが幼稚園に職場体験に行くお話し。段落ごとに場所や時間が大きく変わるので場面展開が読み取りやすかったと思います。
どれも答えやすい問題でした。如いて言えば、「幼稚園の先生」と「Saoriのお母さん」が出てくるのですが、どちらの言葉なのか、どちらの考え方なのかを読み取るのは少し難しかったかもしれません。
➃自由英作文
2つのバスケットボール部員募集のポスターがあり、どちらの案が良い選び、理由を答えるというものです。

「楽しもう」と主張するAと、「上達しよう」と主張するBということで、違いは明確で分かりやすいのですが、説明する際の単語が浮かびにくく、かなり難しかったと思います。
また、あまり見かけない「二つの案に触れながら」という条件があり両方の絵の分析が必要でした。
↓自由英作文対策はこちらの記事を参考に。
まとめ
全体を通して今回の英語は「易しめ」だったと思います。
英単語や文法もそんなに引っかかるものは出ていませんでした。
ただし、対話文、長文と、ほとんどの問題が長めの文章で書かれています。
定期テストでよくあるような、英単語の意味を書いたり、( )に熟語を埋めたりする、単純な問題は入試では出ません。
基礎固めも大切ですが、日ごろから長めの文章に取り組んで読むことに抵抗をなくしておくことをおススメします(^^)/
数学
➀基本計算
例年通り、正負の数や文字式、方程式などの基本問題が並びました。
(7)の「グラフをかけ」という二次関数の問題が珍しく、比例定数が分数だったので、ちょっと戸惑ったかもしれません。
また、(8)は度数分布表の問題で「2つの相対度数のうち大きい方を求めよ」という問題でした。計算に多少時間がかかるので、大きい方の見通しを立てて絞って解かないと、何も考えず2つとも解くと、後半で時間が足りなくなる可能性も出てきます。
(9)は標本調査の問題でした。これは中3の最後の単元であり、休校があった今年の受験生にとっては、学校であまり時間をかけて学べなかった単元かもしれません。計算自体は単純なものでしたが。
公立高校を受験する人には「大問➀は必ず全問正解しよう」と私たちも言っていますが、こういったグラフを書く問題や資料関係が入ってくると全問正解も簡単ではなくなります。その分、他の大問で取れる問題を落とさないようにすることが大事です。
➁方程式の活用
文字を使って土地や花壇の長さ、面積を求める問題。
計算自体は難しくないのですが、予め、解法が文章で述べられており、それに基づいて式を立てて答えるというものでした。

ただ解くだけではなく、文章の意味を理解しなくてはいけず読解力、分析力が必要です。
③確率
1~5の番号が書かれたカードを使って、引いた数の分、マスを移動するというスゴロクのような遊びについての問題でした。
求める確率は難しくありません。どういったルールなのか、(2)から新たに変更されるルールは何なのか、そういったことを確実に捉える読解力が必要です。

➃関数の活用
関数は、水槽、道のりや速さ、移動する図形、料金比較の4パターンが一般的なのですが、その中でも苦手な人が多い「料金比較」が今回のパターンでした(^^;)
しかし、プランによって基本料金や電話料金が異なるという典型的なものでしたし、計算も簡単だったので、問題文を丁寧に読み取れば苦戦はしなかったでしょう(^^)
➄平面図形
今回の一番の難問は、この大問➄でしょう( ;∀;)
難問の理由としては(1)(2)、(3)、(4)と、一つの大問の中に3パターンの問題が含まれていること。さらに、(4)がかなり難しいということです(^^;)
まず、(1)(2)ですが、作図を説明している問題で、それに対する会話文の( )を埋める問題。中身は合同の証明です。
福岡県では作図は出ないので勉強していない人も多かったと思いますが、このように作図を基にした問題は今後も出題されるでしょうから、作図法や意味などは理解しておかなければなりません。
(3)は相似の証明。弧に着目すれば難しくないでしょう。
最後の(4)。これは、きっと正答率も低いのではないでしょうか。求めないといけない図形が複雑な形の四角形で、どこから手をつけていいやら迷った人も多かったと思います(^^;)
長さが指定されていないので自分で長さ(比として)を設定しなければならず、その長さを基にして、他の部分の比を求めていきます。そして、その比から面積比を出し、問われている四角形の面積を出します。

比から面積比、面積比から各図形の比較。そういった見方をしていかなくてはいけないので、かなり頭を柔らかく見ていかないと、その発想が出なければいくら時間をかけても答えにたどり着きません( ;∀;)
➅空間図形
(1)は問題ないですが(2)(3)は難しかったと思います(^^;)
(2)は四角錐の体積を求める問題。
四角錐の体積を求める公式は無く、三角錐の体積を基にして相似比を考えながら求めていきます。この解き方を知っていれば割とすんなりと求められます。
知らずに最初の形を切り取って考えたりすると複雑になり過ぎて難しいでしょう。
そして(3)は図形内の線分を求める問題。
空間図形で長さを求める場合は、平面で切り取って考えるという基本がありますが、今回もそれが使えます。
ただし、与えられている比を使って、どこの面で切り取るかをよく考えないと、違う面で切り取ってしまうと、どうしても出せない長さが出てきてしまいます。
やみくもに計算するのではなく、ある程度、答え(ゴール)を明確にして、そこまでの流れを逆算していく必要があります。

まとめ
大問➀が少し難しかった分、他の大問の(1)(2)が簡単だったので点数を取りやすかったかなと思います。
高得点を取目指す人は、難易度の高い、平面図形、空間図形の最後の問題を取れたかどうかにかかってくるでしょう。
各大問で伝えてきたように数学の問題でありますが文章の読解力や理解力がかなり必要になってきます。
書かれていいる内容をしっかり理解できないとそもそも式を立てることもできません。
計算のやり方や公式を覚えて解ける、ということは必須ですが、それだけでは得点を伸ばすことはできません( ;∀;)
日ごろから入試傾向の問題に取り組み、長い問題文や記述式への抵抗をなくしていくことをおススメします(^^)
国語
➀語句に関する問題
エスカレータの乗り方についての新聞記事を題材にした問題でした。
誰もが安心できる利用の仕方をしようという内容で、分かりやすい言葉で書かれており、特に目立つような難しい問題はありません。
問5の総画数問題は「輪」。同じ画数となる答えは「熱」。みんなが苦手とする「しんにょう」や「ふるとり」などではなく、解きやすかったと思います。
今回の大問➀は易しめだったので、ここで1問も落とさずに確実に得点しておきたいですね!
➁説明的文章
市橋伯一さんの『協力と裏切りの生命進化』という文章からの出題でした。
題名の分かりにくさと、「人類の発展の土台となるのは、血縁関係のない個体間での分業です。」という最初の一文を読んで戸惑った人も多かったのではないでしょうか(^^;)
ただ、内容自体は、人とチンパンジーを比較しながら、人同士が助け合い、信頼し合える理由を分かりやすく述べています。
相手の感情を自分の感情として想像できるから人は他者に優しくなれるという主張は、とても共感できますね(^^)
難しかったのは問1ですかね。指し示す言葉を抜き出す問題。
十字ぴったりの言葉がなかなか見当たらず後ろの方から見つけないといけないので、最初から苦戦した人も多かったと思います。 (似たような言葉はたくさんあるのですが)
もう一つは問4。筆者の主張が書かれている段落を選ぶ問題。
これも同じような内容が述べられている段落が多く、迷ったでしょう。「信頼」に焦点をあてて具体的に述べている段落を選べば正解となります。
全体としては使われている言葉も難しくはなく内容も共感できるものでしたしので、割と解きやすい問題であったと言えます。
➂文学的文章
竹田真砂子さんの『七代目』というお話からの出題。
夫婦で料理屋を営む「巳之吉」「お園」、そして客である歌舞伎役者「市川海老蔵」が中心の話です。
夫婦愛、役者に対する尊敬の念など、中学生からすると、ちょっと共感しにくい内容だったのではないでしょうか。
問2、問5の選択問題が特に難しかったですが、答え以外の選択肢が明らかに内容と合っていなかったので消去法で何とかいけます!
あとは問3の夫婦関係を説明する問題。
「支える」「感謝」といった両者の関係を表す言葉を自分で考え出さないといけないため、二人の関係性を読み間違えると答えに困りますよね(^^;)
全体としては、時代背景が江戸で、ちょっと内容を理解しがたく、問題文も長めだったので、ここで時間を取られてしまった人も多く、難しめの問題だったと言えます。
➃古典
中国の『戦国策』からの出題。
現代語訳があり、登場人物も少なく立場が明確なのでとても読みやすかったですね(^^)
三国志などを知っている人にとっては簡単だったと思いますが、国が国を攻め、領地を奪い合うという時代背景を理解していない人は解きにくかったかな。
特に問5、「手柄を取られる」の意味を「国土を奪われる」と解釈することろで手こずったと思います。
それにしても、読みやすく、答えやすい。今回の古典は正答率高めの得点源ですね(^^)/
➄作文
体育大会に地域の方々を招待するために、どのような手段を用いればよいかというテーマ。
資料として、メモ、対話文、特徴を整理した表が出てきます。
情報量として多くなく、作文に使えそうな言葉も資料の中に掲載されています。
難しい条件も特にありませんし、作文対策をしっかり行ってきた人はサクッと満点ゲットでしょう(^^)
まとめ
本文や問題文が長文化している傾向はありますが、新聞記事や対話文、メモなどの資料も読み取りやすく、話も分かりやすいものが多かったです。
表現力の向上を目指して今後もこの傾向は続きますので、文章を早く正確に読む、自分の考えを分かりやすく早く書く。そういった訓練が必要ですね。
今回に関して言えば、時間さえ間に合えば高得点を取れる易しめの問題だったと思います(^^)
社会
➀歴史(古代~現代)
「貨幣」を中心とした歴史の流れに関する問題でした。
社会全般に言えることですが、2つ以上の答えを正しく書けて正解となっている問題が多く(全部で6問)、広く知識をもっておかないとなかなか点数が伸びません(T_T)
問3では日明貿易に関しての問題で、資料として「勘合符」の写真が掲載されました。真ん中から二つに割れていることがヒントになるのですが、逆に文字が見にくくて戸惑ったかもしれません(^^;)(これを二つ合わせて証明とするんだよ)
石油危機やバブル経済など、馴染みのある言葉も出題されましたので、全問正解は難しくても得点できる部分は十分にあったと思います。
➁歴史(近代)
平和の大切さを発表するために作成した資料とノートという設定の問題でした。
資料が複数出ており、さらに左右、上下の資料を見比べないといけないので、ちょっと見にくいです。(そういった分析力も測るために敢えてしているのかもしれませんが)
内容は第一、第二次世界大戦に関するもので基本的なレベルでした。
➂地理(世界)
G20大阪サミットをテーマにした問題。
問1では本初子午線(ロンドンを通る)をもとに示された場所を捉えるのですが、勘違いして日付変更線を使うことがないようにしたいですね。
問3(1)は、「発電の割合」に関する資料なので、「再生可能エネルギー」と「発電」を関連づけるところがポイント。
問3(2)はオに関する問題ですが、ここはブラジルですね。輸出品目が機械類から大豆類へ変わるという技術の発展と逆をいくような特徴的な流れになっています。
人口世界一位の中国の大豆を輸入する量の増加に伴い、ブラジルが大豆を大量に生産するようになったという流れですね。
ブラジルと言えばコーヒー豆を中心としたモノカルチャー経済からの脱却という流れは有名ですが、中国への輸出を考えて大豆を増やすというのはちょっとマイナーな気もしますし、難しかったですね(^^;)(一応、教科書には載っています)
➃地理(日本)
地図やグラフ、文字と、資料が豊富で、さらに問題文の中にも資料が散りばめられており、集中して取り組まないと収拾がつかずに大変だったと思います(^^;)
問1と問2は「ため池数」や「乗用車保有台数」という馴染みの薄い資料を扱った問題ではありますが、答えとなる選択肢に大きく違いがあるので、消去法で求めれば問題ないでしょう。
問4の「為替相場」の推移から「円高」を読み取らないといけないのですが、グラフが下がっているから「円安」だと逆に考えてしまうと正解できません。
問5は災害時の避難方向についての問題です。「標高」しか根拠となる情報が無く、難しくはありませんでしたね。(中学生のみんなに知っておいてほしい知識ということで出題したのかな)
➄公民(政治経済)
三権分立に一票の格差問題、自衛隊活動、累進課税制度、働き方改革と、マスメディアでも話題に上がるテーマが盛りだくさんの内容でした(^^;)
問われていることは基本的なものでしたが、一つひとつの組織、活動を理解しておかなければ、自分の言葉で説明することができなかったのではないでしょうか。
普段からよく意味がわからない言葉などがあれば、すぐに調べる習慣をつけたいですね(^^)
➅公民(現代社会)
循環型社会を目指す中で課題となっている「プラスチック」の処理に関する問題でした。
プラスチックストローの使用を制限するニュースが報道されていましたし、多くの人が知っている話題だったと思います。
3問全てに自分の言葉で答えなくてはならず、資料から課題を正確に読み取り、関連付けて説明する力が求められます。
まとめ
歴史、地理、公民、全てに共通して扱う資料が多いというのが大きなポイントです。
多くの情報の中から問われている内容に合ったものを取り出す力、それを関連付けて考える力、さらに自分の考えを言葉で表現する力など、多岐に渡る能力が求められます。
年号や用語を暗記する勉強ではなく、日ごろから、出来事の流れや価値、意味などを自分なりの言葉で良いので理解しておく必要があります。
教科書や資料集が分かりにくい人は、動画を見たり、マンガや参考書を活用したりすると良いでしょう(^^)
勉強に疲れて動画を見るなら、社会や理科の動画を見よう!
理科
➀生物
中学1年の「植物の生活と種類」からの出題でした。
「光合成のしくみを調べる実験」と「葉のしくみ」について問われましたが、葉緑体、師管など、基本的な用語が答えとなっていたので解きやすかったと思います。
全問正解して良いスタートを切りたいですね(^^)
➁生物
中学2年「動物の生活と生物の進化」からの出題でした。
感覚器官を通して行われる「通常の反応」と「反射」の違いを説明する文章が短くて分かりやすかったので解きやすかったでしょう。
ただし、問2のヒトの腕のつくりを選ぶ問題は難しいですね。腱(けん)が前腕の骨にくっついているところが選ぶポイントとなりますが、ちょっと見にくくて焦ったと思います(^^;)

➂化学
中学2年「化学変化と原子・分子」からの出題でした。
問2(2)がちょっと難しかったですかね。次のように順を追って数を求めていかないといけないので、扱う数字を間違うと正しい数が出てきません。

➀銅と酸素の比を出す。
C班の4回目から完全に化合した際の酸化銅の質量が2.5gとわかる。
酸化銅2.5gー銅2.0g=酸素0.5g
よって、銅:酸素=2.0:0.5=4:1
➁2回目を終えた時点で化合した酸素の質量を求める。
19.97ー(銅2.0+皿17.55)=0.42
➂比をもとにして酸素と化合した銅の質量を求める。
X:0.42=4:1
X=1.68
➃化合していない銅の質量を求める。
2.0ー1.68=0.32
答え 0.32g
➃化学
中学3年「化学変化とイオン」からの出題でした。
塩酸と水酸化ナトリウムと用いた中和の代表的な実験ですのでBTB溶液の変化の仕方や、水素イオン、水酸化イオンなどの言葉を理解していれば大丈夫でしょう。
問4の作図ですが、塩酸HCLのH陽イオンが中和されて減っていく流れを理解できていればOKですね。

➄地学
中学2年「気象のしくみと天気の変化」からの出題でした。
雲に見立てるための有名な実験道具「線香のけむり」が出ました。ピストンを引くことで気圧が下がる基本的な実験ですので、意味をきちんと理解できていれば自分の言葉で説明できると思います(^^)
➅地学
中学3年「地球と宇宙」からの出題でした。
この単元は中3の2学期の終わりから3学期にかけて実施されるのですが、この時期は私立入試対策と並行して勉強しているので、なかなか腰を据えて勉強できず、割と苦手な人が多い単元だと思います(^^;)
星の動きなど、感覚としてわかっていても、文章題になると読解力が必要になりますしね。
ただし、今回の星の動きは、1時間で15°動く日周運動と1か月で30°動く年周運動を理解していれば、サクッと解けます(^^)
➆物理
中学1年「身近な物理現象」からの出題でした。
凸レンズによって、像が上下左右逆さまになったり、実像が焦点距離の2倍になることを説明したりする基本的な問題が出されました。
問3の作図は、一般的な実像を示す線の流れではなく一点に集中する形で、ちょっと珍しいので解けなかった人も多かったのではないでしょうか(^^;)

※赤は私が書きこんだ線です。
➇物理
中学2年「電流とその利用」からの出題でした。
問1の実験装置を選択する問題はちょっと図が見にくいですが、電圧計が電熱線に並列でつながれていること、+端子、-端子が全て同じ方向につながれていることから判断できます。
問2のグラフは横軸が電力(W)であることに気を付ければ難しくはないですが、数値が小数なので完成させるのに少し時間がかかりますね(^^;)
問3(1)は、B班の数値から 4W×300s(5分)=1200J 、2.5℃(上昇温度)×420J(100gの水1℃上昇)=1050J と出し、そこから差を求めると答えの 150J にたどり着きます。
単位換算しながら求めていかないといけないので、時間が足りなくて焦っていると答えの数がおかしくなるかもしれません(^^;)
まとめ
用語を覚えていれば解けるような基本問題から、思考力が必要な活用問題まで、バランスよく出題されています。
長めの文章に表やグラフ、図など、多様な資料が出され、そこから読み取れる内容から計算したり、文章で表現したりしないといけなくて多くの能力が求められます。
単元も多く、範囲も広いので、5教科の中でも、理科で高得点を取るのは難しいのではないかと個人的に思いますね( ;∀;)ただ、理科好きの人も多いので興味関心が高ければそんなもの乗り越えられそうですね!
総括
以上、長くなりましたが、各教科の解説、考察を述べました(^^)
暗記して解ける問題もまだまだありますが、それ以上に、思考力、表現力が必要な問題が増えてきています。
また、どの教科でも問題文が長くなっているので、早く正確に読む力は今後の必要不可欠な力と言えるでしょう。
ただし、情報が多い(文章が長い、資料が多い)からこそ、必要ではない情報も含まれます。
公立入試対策の勉強としては「解いて答え合わせをして終わり」ではなく、解説をよく読んで(先生の解説をよく聞いて)、一つひとつの問題に丁寧に取り組んでほしいと思います。
範囲は広いですが、むやみに解きまくる、暗記しまくる、といった作業のような勉強ではなく、解き方に納得感をもって脳をフル回転させながらがんばってください(^^)/
塾でも、こういったことを意識して、思考力、表現力を鍛える授業を行っていきます(^^)/
それでは今日の話はここまでです。
これからも学習法や子育て法、最新の教育情報などを発信させていただきます!
筑紫野市周辺にお住いの方で、本校へ興味をもたれた方は、お気軽にお問い合わせください(^^)
★資料請求はこちら↓
★個別相談、体験授業はこちら↓